読書読書感想 朝井まかて 眩くらら


本当に感動を頂いた小説だった。
1760年葛飾北斎は生まれ、1849年に没した。
当時としては長生きも長生き約90年生きた。
この本は葛飾北斎とその娘で画家応為の生涯の物語だった。
江戸時代の始まりは1603年、終わりは1868年。265年。
幕末の江戸の情景を思い浮かべながら、一気に読めた。
北斎の画で私が知っているのは富嶽三十六景ぐらいで、
それ以外は何にも知らなかった。
あれだけ世界中に影響を与え、今でも人々に親しまれている葛飾北斎でも
借金に追われ、贅沢もしていない。
北斎親父も娘応為も死ぬまで現役を通したそうだ。
小説の所々によく出てくる言葉が印象に残っている。
これは私もいつも思っていることだから余計に印象深かった。

安穏な日々から出立するなら、今しかない。
もう六十かもしれないが、先々のあたしから見たら、
今日のあたしがいっち若いじゃないか。

当時の60歳は今の時代の何歳に当たるかわからないが、想像では100歳近いのだろうか。

私もつい先月、68歳になった。

でも、いつも思い出す言葉で元気を頂いている。

今日が一番若い。
これからくる私の人生の中で。

I am the youngest today.
coming in my life.

英語の方は自信がないが。

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