いや~、本当に面白かった。
私はいろいろな仕事を経験してきた。
ビール会社、電気工事、造船会社、新聞配達、運送会社、不動産会社、鋼管問屋、そして家電量販店、ETC・・・10社以上になるか。
この本に書いてあることに近いことは、数社であった。
よく、我慢したもんだ。
この本の舞台はメーカーとその子会社の販売会社。
私は家電量販店でバイヤーを約5年した。
その時、家電の販売会社の担当セールさんといろいろな交渉をした思い出がよみがえった。
ソニー、ナショナル(パナソニック)、日立、東芝、三洋、シャープ等々
担当さんの顔が今でもすべてよみがえる。
成績を上げるため、小説にあるようなことをする方はいなかったと思っている。
この小説ではぐうたらの社員が実は有能な社員で会社の恥部を暴くことが書かれている。
会社ぐるみで不正を働いていることを知らず告発をする社員も後でのどんでんかえしがあるが、それが、導かれたように最終章につながる。
ネジの会社もコトブキ退社の浜本優衣も読み始めたときは、何の関係があるのかと思った。
そして、だまされ、苦しむ、人々を読むたびに、腹が立ってきた。
でも、池井戸潤さんの小説は勧善懲悪だ。
最後はいい人が勝つ。
だから、安心して読める。
しばらく、我慢すれば、いい人は必ず勝つ。
私はそれほどいい人ではないが。
登場人物が多いので名前を覚えるのが大変だが、本当に面白い。
次読むのも、池井戸潤さんの小説だ。
「鉄の骨」
今からワクワクする。
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